*講習内容
このコースでは、EAN21〜99、または酸素を使い、最大40m(130ft)までのダイビングに適した呼吸用混合ガスについて学びます。
ノーストップダイビングにおける酸素使用のメリットや注意点、安全な手順を分かりやすく身につけられるよう設計されています。
また、インストラクターの判断により、TDI 減圧手順コースやイントロテックコースと組み合わせて受講することも可能です。
ステップアップを目指す方にとって、次の挑戦へつながる内容となっています。
学科内容(講習で扱うテーマ)
このコースでは、ダイビングに必要な知識とスキルを学びます。主な内容は次のとおりです。
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物理学の基礎
水中での圧力の仕組みを復習し、ダイビングにどう影響するかを理解します。
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生理学
体に起こるさまざまな反応について学びます。
・低酸素症(ハイポキシア)
・酸素中毒(OTU=全身への影響、CNS=中枢神経系への影響)
・窒素ナルコシス
・窒素の吸収と排出の仕組み
・二酸化炭素中毒
・一酸化炭素中毒
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計算方法
・最適なガスミックス(ベストミックス)の計算方法
・ガスミックスから最大許容深度(MOD)を求める方法
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器材の取り扱い
酸素濃度が40%以下の場合と、40%を超える場合の器材の違いや注意点を学びます。
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ダイブテーブル
・空気相当深度(EAD)を使ったテーブルの読み方
・ダイブアプリで作成されるダイブテーブルの活用方法
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ダイブコンピュータ
ガスミックスの設定変更や、エアーインテグレーション機能について理解します。
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潜水計画
安全に潜るためのオペレーション計画を立てます。
・ガスの条件
・酸素の制限
・窒素の制限
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一般的なガスミックス手順
インストラクターが代表的な方法をひとつデモンストレーションしながら解説します。
・分圧ブレンディング
・連続インラインブレンディング
・メンブレンセパレーションシステム
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減圧について
安全に浮上するための減圧方法を理解します。
・ナイトロックスガス(EAN)をデコガスとして使用する方法
・減圧用酸素の活用
・複数のガスを切り替える際のメリットとデメリット
※ご注意ください
このコースを修了しても、減圧ダイビングを行うことはできません。
本コースはノーストップダイビングを対象としており、減圧ダイビングは減圧手順コーストレーニングが必要です。
ランドドリル(陸上での練習)
このコースでは、最大40mまでのトレーニングダイビングを行い、受講者はすべてのオープンウォーターダイビングで以下のスキルを正しく実践できることが修了条件となります。
- ナイトロックスに関する基本スキルを復習する
- 酸素アナライザーを正しく使い、キャリブレーション方法を含めてデモンストレーションする
- 安全な潜水計画を立てる
- 個人のガス消費量に基づく制限値を設定する
- 計画した深度で使用するミックスガスによる酸素曝露の制限値を考慮する
- 計画した深度で使用するミックスガスによる窒素吸収の制限値を考慮する
- 毎回のダイビングで、必要に応じて累積曝露を含むCNS酸素中毒レベルを計算し、記録する
- 現地の慣習や規則に従い、正しいガスラベリングを理解していることを示す
- 酸素サービス用器材の準備に関する慣習や規則を守り、正しくデモンストレーションする
- ダイブコンピュータを使用する場合は、正確な酸素濃度を入力する
- 事前に立てた計画の制限内で、正確にダイビングを実施する
水中ドリル(講習で身につけるスキル)
このコースでは、実際のダイビング中に必要となる基本的な水中スキルを練習します。主な内容は以下のとおりです。
・浮力コントロール
手足を動かさずに定位置でホバリングし、安定した浮力を保つ練習をします。
・チームダイビングとアウェアネス
バディやチームメンバーとの様々な水中コミュニケーション方法、適切な距離感を意識しながら、周囲への気配りを高めます。
・レギュレーターのトラブル対応
レギュレーターがフリーフローした際に、壊れているレギュレータのバルブを閉め、バックアップレギュレーターへの交換を正しく行う方法を身につけます。
・安全停止
中性浮力を維持しながら、計画通りの安全停止を行う練習をします。
・エアシェア
中性浮力で水中で安定して同じ場所にとどまり、バディとのエアシェアを実践します。ガス切れダイバーとガス提供ダイバーの両方を体験します。
・正しい姿勢(トリム)
トリムの姿勢を保ち、効率的で美しい泳ぎ方を身につけます。
※「トリム」とは、中性浮力そのものではなく、水中で体と進行方向の水底などに対して 平行 のことを指します。もともとは「傾き」を意味する言葉で、ダイビングでは正しい姿勢を表す言葉として使われています。
・ストレス分析
自分自身やバディの状態を観察し、正しくストレスを分析する練習を行います。
*なぜこの講習をする目的
このコースの修了条件
受講者がコースを修了するためには、次の条件を満たす必要があります。
・学科試験の合格
TDI アドバンスナイトロックスコースの筆記試験に合格すること。
・オープンウォータートレーニングの達成
すべてのオープンウォータートレーニングで定められたスキルを、安全かつ効果的に実践できること。
・潜水計画と判断力
潜水計画の立案と実行において、慎重で的確な判断力を示せること。
*今後の活動
このコースを修了すると、受講者は直接の監督なしでも、EAN21〜99、または酸素を使ったダイビングを安全に楽しめるようになります。
ただし、次のような条件がそろっている場合に限ります。以下の条件を超える場合は必ずインストラクターからのアップデートを受けて自身の行動範囲を広げるようにしてください。
- ダイビングの内容が、講習で練習したものと同じであること
- 活動するエリアが、講習で使用した場所と同じであること
- 海況や環境条件が、講習時と同じであること
さらに、このコースを終えた方は、次のステップとして以下のコースに進むことができます: